カーペンターズのオリジナルアルバムの中で一番売れて一番人気の高かったアルバムでした。個人的にもあの当時、(中高生でしたが)「ア・ソング・フォー・ユー」「ナウ&ゼン」「ホライズン」は三大傑作だと思っていました。このアルバムからシングルになったヒット曲「シング」「ジャンバラヤ」はさておいて、「イエスタデイワンスモア」についてです。この名曲は、シングルとはバージョンが違います(リミックスの事ではありませんので注意)。1番の「But they're back again just likea long lost friend」の歌詞が別ボーカルになってます。そしてサビの「Every 〜」からのバックコーラスのハモりも微妙に違います。しかしボーカルもハーモニーも音が前面に出て、ベスト盤のリミックスバージョンより格段素晴らしく感動的です。更に曲を締める最後の「It's yesterday once more」に入る前の伴奏が管楽器ではなくリチャードのピアノで演奏されています(曲のフレーズも違います)。名曲の「イエスタデイワンスモア」の別バージョンはこのアルバムでしか聞けませんから、ぜひ聞き比べてみてほしいと思います。後半のオールディーズメドレーはどれも素敵ですが「この世の果てまで」はカレンの名唱の一つでしょう。これのフルバージョンを聞きたかった。それからオールディーズはカレンとリチャードの美しいハーモニーがいっぱい詰まってます。そこも聞き所かな。ヘッドフォンで聞くと一層凄さがわかると思います。隠れた名曲「アイ・キャント・メイク・ミュージック」もベスト盤にはほとんど入りませんから、ぜひこのアルバムで聞いて欲しいですね。大推薦いたします。
いわずと知れたポップス界の金字塔を立てたアルバムだが、カーペンターズとしては一番忙しい時期に製作されたアルバム。ツアーに出かけすぎてなかなか新曲を作ることができなかったリチャードがオールディーズのアレンジを主体としたアルバムということにして、なんとか1973年のアルバム発売にいたったという苦心の作とされているが、計らずして(?)大ヒットアルバムとなった。あの傑作゛Yesterday Once More"が収録されていたり、JambalayaやSingもヒットしたことにある。カーペンターズの代表曲ともいえる"Yesterday Once More”が作られた時点でその曲がカーペンターズの中でどんな位置を占めていたのか知ることができる。オーディーズメドレーは選曲にはさほど苦労しなかったとされている。なにせアルバムジャケットにもなっている通り、クラシックカー好きのリチャードの趣味が選曲にも反映されているからだ。しかし何よりも特筆すべきなのは、Jambalaya以外のすべての曲でカレンがドラムを担当しているとされていることだ。そう、カレンは偉大なシンガーというだけではなく、才能のあるドラマーでもあったのだ。カレン自らがドラムを演奏したといわれている“Yesterday Once More"はまさしくカレンの歌と同調した「歌うドラム」。カレンの歌とドラムの両方をこれほど堪能できるアルバムはカーペンターズのアルバムでは唯一無二である。なお、このアルバムのコンセプトは発売翌年の1974年のコンサートツアー(来日公演DVDも発売されている)のコンセプトとほぼ同じ。あわせて鑑賞すると改めて彼らの非凡さを知ることができる。